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終わりの始まり(状態表) ◆F.EmGSxYug 【F-5 /2日目・昼】 【チルノ@東方project】[状態]疲労(小)[装備]バスタードチルノソード@東方project派生、養由基の弓@三国志Ⅸ(矢残り6本) リボルバーナックル&マッハキャリバー@リリカルなのはStS(残弾6/6、予備24)[道具]支給品一式、遊戯王カード(ブロリーが持っていた物をフランが回収したもの)@遊戯王シリーズ[文のデイバッグ]支給品一式(食糧一食、水二食消費)、DMカード(不明)@遊戯王、BF-疾風のゲイル@遊戯王5D'sBFデッキ@現実、デュエルディスク@遊戯王GX、プレミアム首輪改至高のコッペパン@ニコニコRPG[思考・状況]基本思考:英雄として殺し合いに乗った者を倒し皆を守る、主催を倒す1:A-5で戦闘機を回収2:敵は倒すだけで殺すべきじゃないのが理想、けれど現実は――【備考】※空は飛べますが体力を余計に消費します※氷符 アイシクルフォールは制限対象に入っていないようです。弱体化してはいますが、支障なく使えます。但しイージーモード限定です。自機狙い5way弾は出せません※バスタードチルノソード越しに並行世界の情報を得ることで、その世界の自分の能力を使えます。ただし並行世界の自分の情報と混濁するため記憶障害などの負担が掛かります。※並行世界の知識を得ました。自分が必要とする能力を完全に再現できます(例えば霊力がたくさん必要な時は「東方弾幕風」のEXチルノttp //www.nicovideo.jp /watch/sm1740197)※だいぶ知的になりました。以前に勝手に部下にしたことも意味はないと思っています。※気絶していたため、タケモトチームと射命丸チームとの情報交換には参加していません。※ときちくから情報を得ました。※会場のループを知りました。※バリアジャケットはいわゆるアドベントチルノと同じデザインです。【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダム00】[状態] 疲労(小)、ほっぺたにビンタ痕、頭部にダメージ、思考異常[装備] 緋想の剣@東方project[道具] 支給品一式×2(一食分食糧と水消費)、DMカード(悪魔のサイコロ)@遊戯王シリーズキッチリスコップ@さよなら絶望先生、プレミアム首輪改、不明支給品1A-10のマニュアル(英語)@現実?(おじいちゃんのエースコンバット6)[思考・状況]1.文の分までチルノを守る2・A-5にワープして戦闘機回収※参戦時期は一期終了後(刹那のエクシアと相討ちになった後)。※キョン子、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。※タケモト、バクラと情報交換しました。※自分を取り戻しましたが、また戻ってしまいました。※会場のループを知りました ※ヒテンミツルギ極意書を見ましたが、正しい理解をしてるかどうかは不明です【A-3 /2日目・昼】【メタナイト@星のカービィ(メタナイトの逆襲)】[状態]ゼロマスク (半分破壊)[装備]七星宝剣@三国志9、ゼロの仮面(顔が入るサイズに改造、半分が損壊)@コードギアス[道具] [雪歩のデイバッグ]コアドリル@天元突破グレンラガン、支給品一式×2(水・食料一食分消費)、至高のコッペパン@ニコニコRPG、ジャージ@へんたい東方、ナイフデスノート(鉛筆付き)@デスノート 、プレミアム首輪改[思考・状況]基本思考:参加者の救出及びゲームからの脱出1:キョン子の護衛2:ドナルドとの戦闘は避ける3:殺し合いに反対する者を集める4:脱出方法を確立する5:触覚の男(呂布)との決着[備考]※E-2付近の川底で何か見たようです(気のせいという可能性もあります)※フランドール、スネーク、藤崎、馬岱と情報交換をしました。また、東方project出展のキャラについてそれなりの情報を得ました【ベジータ@ドラゴンボールZ】[状態]:疲労(中)、ヘタレ脱却[装備]:なし[道具]:支給品一式(食料と水三食消費)、パッチンロケット@つくってワクワク、プレミアム首輪改[思考・状況]基本思考:くだらんゲームを破壊し、元いた世界に帰る1:自分を騙した咲夜に怒り。2:自由にスーパーサイヤ人になれるよう修練を試みる3:邪魔な奴はぶっ飛ばす。4:美希を殺した何者かに注意する。5:ドナルドか……面白い。まぁどうしようもないならちゃんと逃げてやるさ6:もし優勝したなら、言葉に借りを返すため、伊藤誠を生き返らせる?※参戦時期は「燃え尽きろ!!熱戦・烈戦・超激戦」でブロリーの強さに戦意喪失している頃です。※力が大きく制限されていることに気がつきました。※1マス以上離れた相手の気を探れません。※ニコニコ動画の影響で、テンションの高低が激しくなるときがあります。※スーパーサイヤ人への変身が制限されています※修造の熱い言葉や怒りなど一定の条件下で一時的にスーパーサイヤ人に変身できます。※咲夜と情報交換をしました。ただし、言葉達の件については話していません。※塚モールから出ている煙を確認しました。【キョン子@涼宮ハルヒコの憂鬱】[状態]:健康 不安[装備]:DMカード【ユベル】@遊戯王デュエルモンスターズ、くず鉄のかかし@遊戯王シリーズ 言葉のノコギリ(レザーソー)@school days[道具]:支給品一式×4(食料一食分、水二食分消費)、長門有希のギター、Ipod(少佐の演説の音声入り)@HELLSING カレーセット@るろうに剣心、ピーマン@星のカービィ アイス詰め合わせ@VOCALOID、海賊帽子@ミュージカル・テニスの王子様 逆刃刀・真打@フタエノキワミ、アッー! 、果物ナイフ@現実、プレミアム首輪改 超融合のカード(ただのカード)@現実[思考・状況]1:なんでわざわざ危険なとこに……2:生きて帰りたい3:殺し合いには乗らない4:異世界という確信を得るため情報を得る。5:ユベルはなんで放送のこと知ってるの?※射命丸、グラハム、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。【ユベルの思考・状況】1:大好きだよ、十代……2:超融合をこの会場で作成し、十二次元宇宙を自分の望んだ世界に作り替える3:そのために女(キョン子)を利用し、痛みと苦しみを味あわせる。4:あと少しでこいつ(キョン子)の体を……5:彼女も誰かを愛しているのかな……?フフフ……6:言葉とチルノを利用[備考]※ 制限によりユベルは参加者の体を乗っ取ることができません。 但しキョン子の体は何かの拍子で乗っ取ることが可能かもしれません。(意識がない時は乗っ取ることができることを確認。 疲れていたりと意識がやや朦朧としている時も可能だが、時間が限られる)※参加者との会話はできますが、自分からの実体化はできません。※ バトルロワイアルの会場を異世界の一つだと思っています。※ 自身の効果以外で破壊された時、第2形態、第3形態に進化できるかは不明 【F-3 デパート/2日目・昼】【タケモト@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】[状態] 行動に関しての障害なし[装備] アイスソード@ちっこい咲夜さん[道具] [タケモトのデイバッグ]支給品一式(水一食消費)、精密ドライバー@現実、野菜ジュース@ぽっぴっぽー、カミーユの首輪(一部破損) ドアラの首輪、シルバーウルフ(12/12)、(予備弾188本)@フルメタル輪ゴム鉄砲、万葉丸(11/30)@零シリーズ 強姦パウダー@ニコニコRPG(4/9)、ブロントさんの首輪(真っ二つ)、プレミアム首輪×2、プレミアム首輪改×3、小型位置音声偽装装置(現在オフ)、隠し部屋に関する説明プレミアム首輪の設計図、工具、隠し部屋のカギ、三国志大戦カード(不明)@三国志大戦モンスターボール(空)@いかなるバグにも動じずポケモン赤を実況、キモイルカのメモDMカードセット(天使のサイコロ、スタープラスター)@遊戯王シリーズ、ブレード@サイべリア[思考・状況]1:言葉の排除2:生き残り脱出する,そのためには……な……3:大連合は組まない、最低限の人数で行動4:自分が有利に進むように、参加者に心理的罠を仕掛けて嵌める5:裏切りを防ぐ為に殺し合いに背く参加者を味方につける6:首輪を外せはしないと判断。無力化するための協力者を少人数集める7:規格外の者に対抗出来るように、ある程度の戦力が欲しい※ドナルドが強力な支給品を持っていると判断。持っているとは限りません。※ドナルドの弱点は慢心だと考えています※射命丸から首輪に関しての情報を得ました。※会場のループを知りました。※殺し合いの目的をショーだと推測しました。【馬岱@呂布の復讐】[状態] 精神疲労(小) [装備] 鍬@吉幾三、三国志大戦カード(群雄SR馬超)@三国志大戦 包丁(刃がボロボロ)@現実[道具] 基本支給品(水、食料一食消費)、ヒテンミツルギ極意書@ニコニコRPG[思考・状況]1:チルノ大丈夫か?2:これからは生きるために戦う。3:もっと武器が欲しい4:藤崎を信頼……?5:弱い奴からは情報を聞きたい。※参加者の多くの名前を見た覚えがあることに気が付きました。ニコ動関連の知識の制限は実況者達等に比べて緩いようです。※藤崎のダイイングメッセージに関する考察を聞きました。※徐々に記憶制限が解けてきた様です【ときちく@時々鬼畜なゲームプレイシリーズ】[状態] 左肩下に刺し傷(応急処置済み)、左肩に銃痕(応急処置済)、 全身にダメージ(小)、記憶の混乱(思考は正常)[装備] ナイフ×2、包丁×3、フライパン[道具] [ときちくのデイバッグ]支給品一式×7(食料・水三食分消費)mフォーク、張遼の書@ニコニコ歴史戦略ゲー 、無限刃@るろうに剣心、レナの鉈@ひぐらしのなく頃に、KAITOのマフラー@VOCALOID、 亀の甲羅×2@マリオシリーズ、銃(10/15)@現実アシストフィギュア(サイボーグ忍者)@大乱闘スマッシュブラザーズX(使用可能) 、タバコ一箱@メタルギアシリーズ、タミフル@現実、北条鉄平の首輪、モンスターボール(空) 首輪探知機(残り11分) 、モンスターボール(ネイティオ)@ポケットモンスター[バクラのデイバッグ]毒蛾のナイフ@ドラゴンクエスト、DMカードセット(翻弄するエルフの剣士(4時間使用不可)、鉄の騎士ギア・フリード、)@遊☆戯☆王 普通のDMカード@現実 共通支給品、コメント一覧@ニコニコ動画、予備弾丸セット@オリジナル 【思考・状況】 基本思考:生き残り、真実を知る。1:チルノ達を待つ2:参加者が20人を切るまで基本的に動かない。3:誰か着た場合には十全に対処する。4:他にも使えそうな人間がいれば駒として利用する。5:自分からは殺さない。6:自衛のための殺害は已む無し。7:デパートの足跡に違和感。【備考】※七夜志貴と十六夜咲夜の姿を確認しました。名前は知りません。※元世界の知識はかなり封印されていましたが、半分程度解けたようです。※元々の能力などのせいで他の参加者に比べ疲労が激しいようです。※自分の記憶がおかしいと自覚しています。※オフィスビルのネットは主催者と繋がっていると推測しました(真偽は不明)※映画館での出来事を知りました。※会場のループを知りました。※殺し合いの目的をショーだと推測していますが、漠然と不安も抱いています。 ※予備弾丸セットの中身のうちコルトパイソンの弾丸はスネークに、近代ベルカ式カートリッジはチルノに渡してあります。【ソリッド・スネーク@メタルギアソリッド】【状態】肉体疲労(小)、全身に擦り傷、切り傷、強い決意【装備】コルトパイソン(6/6、予備弾45)@現実、TDNスーツ@ガチムチパンツレスリング、越前の軍服 愛犬ロボット「てつ」@日本郵販テレホンショッピング【持物】支給品一式(水、食料一食消費) やる夫の首輪、ハイポーション@ハイポーション作ってみた、馬鹿の世界地図@バカ日本地図、全世界のバカが考えた脳内ワールドマップ 咲夜のナイフ@東方project、さのすけ@さよなら絶望先生、基本医療品、至高のコッペパン×4@ニコニコRPG【思考・行動】基本思考:情報を集める。また、首輪を専門の奴に見てもらう。1:言葉を見張っておく。2:自分から攻撃はしない。見つかった場合も出来れば攻撃したくない。3:十六夜咲夜のような奴が居れば、仲間に誘った後、情報を聞き出した後倒す。4:てつを使用し、偵察、囮に使う。5:十六夜咲夜、桂言葉、ドナルドを警戒6:これ以上仲間を死なせない[備考]※馬鹿の日本地図の裏に何か書いてあります。※盗聴されている可能性に気付きました。また首輪に電波が送られているか何かがあると思っています。※てゐからは千年以上生きている、知り合いの事を話してもらいました。※メタナイトを通じて、美鈴、咲夜、フランドールの関係について新たな情報を得ました。 【藤崎瑞希@現実】[状態]さらなる決意、パンツレスラー、疲労(小)、脛に軽い刺し傷(鱗粉付き)、足に軽い痺れ[装備]金属バット@現実[道具]支給品一式*9(水食料ニ食分消費)、医療品一式 セーブに使って良い帽子@キャプテン翼 、射影機(07式フィルム:28/30)@零~zero~予備07式フィルム30枚、寝袋@現実 、DMカードセット(スピード・ウォリアー、魔法の筒、ガーゴイル・パワード)@遊戯王シリーズ普通のDMカード数枚@現実、折り畳み式自転車@現実、乾パン入り缶詰×3@現実忍具セット(火薬玉、忘却玉)@忍道戒、不明支給品0~1(ブロリーの支給品をフランが回収したもの)ねるねるね3種セット@ねるねるね、鏡@ドナルド、美希の私服禁止エリア解除装置@オリジナル、リボン@FFシリーズてゐの木槌@東方project、防弾チョッキ@現実上海人形@東方project、変化の杖@ドラゴンクエスト[思考・状況]基本思考:主催者の目論見を粉砕し跪かせる1:言葉の監視か……退屈やなぁ2:全てはチャンス3:参加者を救う4:受け継がれた意志を持って、闘う5:十六夜咲夜、桂言葉、ドナルドを警戒6:馬岱を信頼……?※ダイイングメッセージからビリーを殺したのがドナルドだと思っています。※馬岱から教唆をラーニングしました。※記憶が戻りかけています※ガーゴイル・パワードが再使用出来るのは2時間後。 【ゆっくり霊夢、ゆっくり魔理沙@ゆっくりしていってね】[装備?] 偽起爆リモコン@オリジナル[道具]※ゆっくり魔理沙の頭に偽起爆リモコンが刺さっています。命に別状はありません。 [思考] なんか扱いひどいよ!【F-3 デパート・倉庫/2日目・昼】【桂言葉@SchoolDays】[状態]:寝たふり、肩に刺し傷、疲労(中)、全身に痛み、空腹 全身に暴行の後、ドナルドへの恐怖感、手足を拘束[装備]:DMカード(不明)@遊戯王 [道具]:なし[思考・状況]基本思考:誠君を生き返らせるために生き残る1 これに賭けるしか……※アニメ最終話後からの参戦です。※第四回定時放送を聞き逃しました。 sm240 終わりの始まり 時系列順 sm 241それを人殺しの道具と言うにはあまりにも大きすぎた(※A-10RCLのことです) sm240 終わりの始まり 投下順 sm 241それを人殺しの道具と言うにはあまりにも大きすぎた(※A-10RCLのことです) sm240 終わりの始まり チルノ sm 241それを人殺しの道具と言うにはあまりにも大きすぎた(※A-10RCLのことです) sm240 終わりの始まり グラハム・エーカー sm 241それを人殺しの道具と言うにはあまりにも大きすぎた(※A-10RCLのことです) sm240 終わりの始まり メタナイト sm244 COUNT DOWN(上) sm240 終わりの始まり ベジータ sm244 COUNT DOWN(上) sm240 終わりの始まり キョン子 sm244 COUNT DOWN(上) sm240 終わりの始まり タケモト sm244 COUNT DOWN(上) sm240 終わりの始まり 馬岱 sm244 COUNT DOWN(上) sm240 終わりの始まり ときちく sm244 COUNT DOWN(上) sm240 終わりの始まり ソリッド・スネーク sm244 COUNT DOWN(上) sm240 終わりの始まり 藤崎瑞希 sm244 COUNT DOWN(上) sm240 終わりの始まり 桂言葉 sm244 COUNT DOWN(上)
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~後日譚~終わりの始まりメニュー 城ヶ崎「おやぁ?書庫に何かご用でしょうか~?」 今までのお話 魔物詳細 階層概要 サブ依頼
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閉幕 執拗に降り注ぐ山田ウイルスの嵐・・・ 防戦一方の2chは、運営人の奮闘により被害の拡大を喰いとめる事に 必死であった。どのように対策を講じるも、敵の襲撃は進化を伴いつつ 執拗に繰り返され、対象板への被害は拡大していった。 しかし、15日の深夜、ついに我が運営陣は撃退方法を確立。 以降、ピタリと山田ウイルスの爆撃は潰えた・・・。 過去幾多の試練を乗り越えてきた2chの勝利の瞬間である。 そして、このことはある伝統スレの終焉を意味していた。 そのスレの名は・・・ ダウソ板の「(´・ω・) カワイソス 伝説の山田ヲチスレ 」である。 山田ウイルスの爆撃を一身に受け止め、板内の他スレへの延焼を防止 してきたのだが、ウイルス爆撃の終焉した16日早朝・・・その役目を終え、 静かに永遠の眠りについたのであった。 しかし、2chの外壁にはこの今も山田ウイルスの爆撃が続いているという。 またいつか、進化した山田ウイルスに防衛線が突破され、我が内地に侵入 してきた暁には、再びその深い眠りより蘇り、我がダウソ板を守らんと立ち 上がるであろう・・・ さらばその日まで・・ただ今は静かにその翼を納め、永き休息を育むがよい。 安らかならんことを祈る。 あの山田が最後の一匹だとは思えない。 これからもP2Pが続く限り、いづれまた第二第三の山田が世界中に現れるだろう… 再開 山根博士の不安は的中した… 進化した山田ウィルスの亜種が出現し 世界中に蔓延していったのであった またもや2chの防衛線は突破され スレに爆撃の嵐が降り注ぐ… 再び ヲチスレ住民の眠れない日々が訪れる さ あ 、 戦 い は 始 ま っ た ば か り だ …
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どんな物にも、表と裏がある。 表が美しい存在は、裏もそうとは限らない。 どんなに好きな相手でも、その裏を知ってしまったとき。 それでも人は、その相手を好きでいられるだろうか。 世界でも同じこと。 どこまでも平和だと感じていた世界が、実は見えない所で争いと鬱屈に満ちているかもしれない。 それを目の当たりにしたとき、世界を受け入れられるだろうか。 ある朝僕は、フィッシュベルの港を漁船と共に出発した。 行き着く先は風が示している。 空は雲一つなく、太陽のみが輝いている。 船乗りたちはせわしなく動きながらも、満ち足りた表情をしている。 嬉しそうな表情を浮かべると、父のボルカノからぼやぼやするなと喝を入れられた。 早速船室へ行って、芋の皮むきを手伝おうとすると、背後から大きな声が聞こえた。 「船長!!大渦です!!」 突然の轟音と共に、海のすぐ近くから大渦が出来ていた。 「……どういうことだ!!急いで方向を変えろ!!」 ボルカノが慌てた表情で、舵取りに指示を出す。 しかし、方向を変える暇もなく、大渦は迫りくる。 「うわあああああ!!」 船は自由を完全に失った。 自分も合わせた、様々な悲鳴が船中にこだまする。 どちらが上かもわからない。ただ、海の藻屑になるまいと必死だった。 その後、視界が真っ黒になり……。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 「起きなさいよ!!」 意識を取り戻すと、見知らぬ場所だった。 「ようやく目が覚めたのね、アルス。あんたっていつまでたっても寝坊助ね。」 「マリベル!?」 声の主は、アルスのよく知っている人だった。 「ここは!?」 見回すと、大広間。人も、人ならざる者も、多く集まっている。 「分からん。だがいつの間にか、ここに皆集まっていた。」 そう話しかけたのは、自分と同じ、緑の帽子で、堀りの深い顔ととがった耳が特徴的な青年だった。 「静粛に!!」 頭上からホール全体に轟く、野太い声が聞こえる。 天井近くに、異形の存在が浮いていた。 それは、僕のよく知っている怪物だった。 「我は、オルゴ・デミーラ。貴様たちデク人形共、我を楽しませて見せよ。」 楽しませる、とは何のことかは分からないが、この怪物が考えていることだから何かろくでもないことなのだろう。 「今度は何をするつもりなんだ!?」 二度敵が蘇る恐怖に慄きながらも、声を荒げる。 「これより貴様たちは殺し合いをしてもらう。逆らうことは許さん。」 予想は最悪の形で当たった。 元々不穏だった空気がざわつき始めた。 一部の存在を除いて。 「そうはさせるか!!」 隣にいた緑帽子の青年が、弓矢を取り出し、ムカデと竜を合わせたような怪物の、むき出しの脳目掛けて射る。 それは、一寸のぶれもなかった。 矢はデミーラの頭に吸い込まれるその時。 矢は軌道を突然変えて、別の少女の頭に突き刺さった。 悲鳴と共に少女の頭から血がほとばしる。 「イリア!!」 どうやら青年の知っている相手だったらしい。 「困るな。いくら殺したいからと言って、いきなり武器を出すなど。」 「ザント!!」 突然上空に表れたのは、不気味な仮面をつけ、黒い服を全身にまとった男だった。 青年の動揺もよそに、話を続ける。 「とはいえ、殺し合いをする鞭だけではやる気も起きないだろう。影の王として生き残った一人には、何でも願いを叶えることにした。」 仮面の男、ザントが指をパチンと鳴らすと、矢が消え、イリアと呼ばれた少女が息を吹き返した。 僅かながら青年も安どしたような表情を見せる。 「え?」 「このように、死んだ者も生き返らせる。全員を生き返らせることはできないが、我らに不利にならない限り、無限の富でも永遠の命でも、何でもくれてやろう。」 「ただし、我らに逆らうとこうなる。デク人形共、自分の首を見るがよい。」 (!?) ここでようやく、僕は首輪に気づいた。 「何……これ。いやああああ!!」 デミーラが念じると、首輪から謎の点滅音が聞こえ、先ほど生き返ったばかりの少女の顔が、爆発と共につぶれた果実のようになった。 「最後に選別として、デク人形共に道具をくれてやろう。参加者の名前や、大切なことは載っているから先ほどの青年のように、くれぐれも殺しに急がないように。」 「だが、他の道具は何が入っているか分からん。珍しい物があるかもしれぬから、弱者でも強者に打ち勝つチャンスはある。」 「うああああああ!!」 二度少女を失った青年は、なりふり構わず二人に斬りかかる。 だが、その結末を見ることはできなかった。 僕も、その青年も、マリベルも違う場所に送られたから。 【イリア@ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス 死亡】 【残り51名】 表裏ロワイヤル 開始。 Back← 000 →Next NEW GAME 時系列順 001 頭を使おう、物理ではなく 投下順 アルス 010 MINIMUM BOYS~真実照らす光~ マリベル 016 自然の摂理 リンク 013 罪人と宇宙人と イリア GAME OVER オルゴ・デミーラ 052 第一回放送 ザント
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始まりは終わりの始まり(前編) ◆EA1tgeYbP. テッペリンの廊下。螺旋状に螺旋くれた廊下をニコラス=D=ウルフウッドは進む。目指すは玉座、つい先ほどルルーシュに呼び出された場所だ。 東方不敗、チミルフの二人と別れてしばらく後、することもなくぶらつきを再開したウルフウッドは突然ルルーシュから大至急玉座へと来るように指示されたのだ。 (――今度は何の用やねん、あのもやしっ子) 歩くウルフウッドの顔には不満げな表情がありありと浮かんでいた。何せつい先ほど呼び出されたときの用事は放送のリハーサルの観客役というものだ。 仮に今度の用事もまたふざけたものだったら苛立ちのあまり、あの細っこいボディに一発ぐらい喰らわせかねない。 まあ、ルルーシュもそこまでバカでもないだろう。実際のところ考えられる用件としては「試練」のメンバーに関してあたりだろうか。 「今度は何の用や、もやしっ子」 そう言いつつ玉座の間へと入ったウルフウッドを六対の視線が迎え入れる。 「……何かあったんか?」 空気の違いを感じ取り、瞬時に意識を切り替えたウルフウッドは真正面にいる人物、玉座に座るルルーシュへと問い掛ける。 「シトマンドラ、頼む」 だが、ルルーシュはその問いには答えず、自らの傍に立つシトマンドラへと何か指示を出す。 ……ここでようやくウルフウッドは今、この玉座の間にいる同志のメンバーが大きく二種類に別れたことに気がついた。 努めて表情を出さないシトマンドラ、何か苦虫を噛み潰したかのように不機嫌な気配が見え隠れするルルーシュとグアーム。彼ら三人はおそらく何かを知っている。 そうして、待つことしばし。玉座の間にいる事情を把握していない残り4人。東方不敗、アディーネ、チミルフ、そしてウルフウッド、彼らの前にモニターの映像が映し出される。 「――これは今から少し前の『箱庭』の出来事だ」 補足するルルーシュの言葉と共に、モニターの中では真っ赤なガンメンと対主催を志すメンバー達との間で戦いが繰り広げられていた。 ウルフウッドも一度やりあったことがあるスカー。 王ドロボウ、ジン。 彼らがガンメンの気をひく間にガッシュ・ベルが放つ光球が2つ、3つとガンメンへと着弾していく。 ―――そして。 「バオウ・ザケルガァアアアアアアアアアア!!」 ねねねの叫びと共にガッシュが放つ黄金色の雷竜がガンメンを蹂躙する。 「――終わったな」 東方不敗が短く呟く。 あの一撃はこの東方不敗をして避けるも防ぐもあたわず、と感じ取った一撃だ。たとえ機械に守られていようともあのような未熟者達に防ぎきれるようなものではない。 これで実験場内の殺人者達は一掃された。とはいってもまあ、あの甘い者達のことだ。殺すとまではいかずにせいぜいが行動不能にする程度ではあろう。 さておき、マーダー達が動けないとなれば次はようやく自分達の出番となる。 東方不敗やウルフウッドはモニターから視線を外すとルルーシュへと向ける……が。 「……ある意味、終わってくれていればよかったんだがな」 試練役として、まず誰が行くのだ? そう尋ねようとした東方不敗の機先を制するかのようなタイミングで告げられる、やや疲れた感じのルルーシュの言葉。 「……?」 その言葉に東方不敗達は再びモニターへと視線を移す。 するとそこには。 「「 愛 情 合 体 ッ ! 天元突破グレンラガン!! 」」 『勇気だの誇りだの、そんなものはちっぽけだ。愛こそ至高。愛こそ……天下だぁあああああああ!!』 ヴィラルの叫び声と共に人型の機体の全身から碧色の――いや、碧混じりの〝桃色〟の輝きが、天に向かって迸る。 天壌を埋め尽くす螺旋の奔流。大気を巻き込み捻れを成すほどの、逆流。 螺旋力の渦巻き、それ自体が巨大なドリルとなって、空間を穿つ。 空を、天を、大気圏を、月まで届く勢いで、宇宙を制す。 ……そのような光景が繰り広げられていた。 「王よ、これは一体?」 「見てもらった通りだ。つい先ほど『箱庭』の中において、計算よりもはるかに早いタイミングで我々が……その、待ち望んでいた天元突破の覚醒が果たされた」 チミルフの問いにルルーシュは答える。 そんなやり取りの合間にもモニターの中で事態は進んでいき、 『ギィイイイイイガァアアアアアアアア!!』 『ラァアアアアアブラブゥウウウウウ!!』 機体、グレンラガンの右腕が高く突き上がり、先端が巨大なドリルと化す。 ドリルは瞬く間に高速回転を始め、唸りを上げ。 「「ドリル――ブレイクゥウウウウウ!!」」 そして、唐突に静止する。 「とりあえず、ここまでが今の状況だ。 現在シトマンドラによって会場内の空間は凍結をかけられているが、天元突破者が出てきた以上、凍結それ自体が破られるのも時間の問題だろう」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 そう、ルルーシュが言い切ると玉座の間には微妙な沈黙が落ちた。 何せ待ち望んだ結果というのがあんなモノ、だったのだ。皆どう反応していいのかわからなかった。 「……アホらしい」 そんな中、ウルフウッドはポツリと呟く。 当事者達がどれほど真剣であろうとも、彼らがやっていることは愛の告白をしてパワーアップという三文芝居に他ならない。 傍から見ている限りは馬鹿馬鹿しいことこの上ない。 (……まったくだ) 表には出さないもののルルーシュも内心ウルフウッドに同意する。 さらにルルーシュにはもう一つ、この状況を馬鹿らしく思う理由があった。 それは他でもない、天元突破を成したのがヴィラルであるというこの事態そのものだ。 確かに可能性の上だけではヴィラルが天元突破を果たすという事態をルルーシュも考慮していなかったわけではない。 しかし、同時にその可能性は極めて――それこそ未だに螺旋力の覚醒を果たしていないギルガメッシュやスパイク、ジンといった参加者より――低い筈だった。 何故ならばヴィラルは改造を受けたとはいえ元々は獣人だ。それが天元突破を果たせるというのなら、ロージェノムの配下に候補はいくらでもいたはずだ。 そう、シャマルという追加要因があったことが天元突破の一因となったのだと仮定しても、 配下の獣人全てを使い潰すつもりで試しておけば、このような殺し合いにこのルルーシュやスザクを巻き込まなければならない必然性があったかどうか。 (愚かにも程があるぞ、ロージェノム!) 改めてルルーシュはのうのうと逃げ出したロージェノムに対して怒りを燃やす。 「……それでどうするのじゃ?」 あらかじめ何が起きたのかをある程度知っていたが故に立ち直るのも早かったのか、場の沈黙をグアームが破る。 その問いかけの言葉にルルーシュも我に返った。 そう、今はまだ優先すべきことが他にある。 「おぬしがわしらに聞かせた話によると、この場合は逐一対応するとのことじゃったが」 「そうだな……その前にまず、アンチ=スパイラルの動きはどうなっている?」 「前と変わらず、だ。今のところ動きはないね」 「……そうか」 アディーネからの返答を聞きルルーシュは少し考える。 天元突破が成された以上すぐにでもアンチ=スパイラルは動いてもおかしくはないというのが、彼の予想の一つだったのだが…… (……そうなると、だ) 「ふむ、当てが外れたか?」 「いや、そうでもない。確かに予想していた中の一つは外れたが、ただそれだけだ」 東方不敗からの問いにルルーシュはかぶりを振る。 (ならば次の一手は……) 「アンチ=スパイラルが動かないというのであれば、こちらが動こう」 ややあって、ルルーシュは六人の同志に告げる。 「その前にこの状況下、もっとも困る事態というのはなんだかわかるか?」 「そりゃあ、敵さんが突然気を変えてあたし達に襲いかかって来る事じゃないか」 ルルーシュの突然の問いかけにややあって、戸惑いながらもアディーネが答えを返す。 その答えにルルーシュは苦笑を浮かべた。 「確かにその通りと言えばそうだが、それならばもっと前か、天元突破の時点で動くだろう。 この問いの正解はせっかく覚醒した天元突破者が倒されてしまうこと、だ。 アンチ=スパイラルが危険視するような存在さえをも滅ぼすようなものがこの会場内にいるという確証を与えてしまえば、 会場ごと俺達主催陣が消し去られることになったとしても何の不思議もない」 「はっ! なんだいそりゃあ。あのロージェノムさえ恐れるアンチ=スパイラル。それさえも倒しうる奴が一体どこのどいつに負けるって?」 アディーネの失笑を無視してルルーシュはモニターを操作する。 画像が変わり映されたのは黒猫姿の青年が螺旋状の剣を振りかざすシーン。 彼の相手を馬鹿にしたような余裕に満ちた表情からは、とても彼が戦いの場に身を置いていると考えるのは難しい。 だが、彼が剣を振り下ろすや否や、剣から膨大なエネルギーが解き放たれ、アディーネもよく知るダイガンザン、 もっとも正確にはダイグレンという名の戦艦型ガンメンが無残に破壊されていく。 「……英雄王か」 東方不敗が呟いた。この場においては彼とチミルフのみがかの英霊の強さを己が身で感じ取っている。 続いてルルーシュはモニターを操作する。 次にモニターに移ったのは全身に傷を負ったショートカットの少女だ。 彼女は赤と銀に彩られ逆立つ髪をもつ、まさに悪魔と呼ぶにふさわしい相手と対峙する。 一見、先の映像との共通点は見当たらない。ただ一つ少女がその手に握る螺旋状の剣を除いては。 そして、彼女の手の中で剣の円柱が回転し、暴風を引き起こす。 「天地乖離す(エヌマ)――――」 「――――開闢の星(エリシュ)!!」 螺旋を帯びた暴風が全てを消し飛ばしていく。 「…………」 「英雄王ギルガメッシュと、彼の武器たる乖離剣エア。特にエアの威力はあの会場に影響をも及ぼすことはデータ上ほぼ間違いないだろう。 しかもそのときのエアの使用者は別人だ。 あの武器の本来の使用者、言い換えればあの武器を最も使い慣れているものが全力でその力を振るった時は、一体どれほどの威力になるのかは予想もつかん。 ならば、万が一の事態というのは当然想定せねばならん」 今度はルルーシュの言葉に反論するものはいなかった。 「そこでだ。チミルフ、グアーム、東方不敗の三人には会場内に行って天元突破覚醒者たるヴィラルとシャマルの両名。 ならびに彼らが騎乗しているガンメン、グレンとラガンを回収してきてもらいたい。」 「……構わんが、いいのか?」 東方不敗は問い掛ける。 何せつい先ほどわざわざ自分達が死んだと見せかけるために一芝居打ったばかりだ。それを台無しにしていいのかと。 「ああ、だから東方不敗、あなたに関してはあくまでもバックアップということで。チミルフ、グアームのみで対処しきれん事態…… そうだな、例えばヴィラル達が抵抗して回収が困難、あるいは回収前にギルガメッシュがやってきてその対処に手間取るなどといった事になるまでは表には出ないでいて欲しい。 それから、チミルフに関しては問題ないだろう。なにせ『偉大なる螺旋王』様は死者を蘇らせる事さえ容易いらしいからな。」 「なるほどな」 ルルーシュの言葉に東方不敗は嗤う。 「もっとも、ヴィラル、シャマルの両名に関しても問題はないだろう。 確実に理解しているかどうかまでは知らんが、一応ヴィラルは高嶺清麿の考察を聞いている。 殺し合いの途中であれ、真の螺旋覚醒を果たしたものをわざわざ回収しにくるといった事態にも納得するだろう。 そうだな、真なる螺旋覚醒を果たした戦士ヴィラル、褒美としてその伴侶シャマルと共にこの舞台より脱出する権利を与える、とでもチミルフより伝えてやればのこのこ従うことだろう。 まあ、そうした細かい交渉はチミルフ、グアーム二人に任せる」 「ふむ、請け負おう」 「はっ、了解いたしました」 グアームはあっさりと、チミルフは恭しくルルーシュの言葉に同意する。 「東方不敗もかまわんな?」 「無論」 「シトマンドラ、アディーネ、二人は引き続き会場内とアンチ=スパイラル、この二つの監視を続けてくれ。 さすがに大きな動きはないとは思うが念のためだ。万が一、新たな動きがあればどんな小さなものでも構わん。大至急知らせてくれ」 「……異論はない」 「わかったよ」 シトマンドラ、アディーネの両者もまたあっさりと首肯する。 「今のところはこのぐらいだな。新しい動きがあれば、それに応じて指示は出す。では、頼んだ通り動いてくれ」 「……おい」 「なんだ?」 ただ一人、指示を与えられなかったウルフウッドが不機嫌な声を出す。 「なんだ? じゃないわボケ。ワイはどないしたらええんや?」 「今はまだやってもらうことはないな」 「……は?」 ルルーシュの返答に一瞬呆けたような表情を見せるウルフウッドだったが、それは一瞬の内に怒りに取って代わられる。 先のリハーサルの一件も相まってその怒りは強くなる。 「ふざけんのも大概にせえよ、このもやしっ子! だったらワイは何のために呼ばれたんじゃこのボケ!」 「今はまだ、そう言っただろう? 貴様の出番はこの後、正確に言うと会場内からヴィラルとシャマルを回収してからだ」 「……おどれはワイに何をしろっていうんや?」 ウルフウッド、いやその場の全員が疑問の表情を浮かべる中ルルーシュは言葉を続ける。 「交渉においては圧力も立派な手札の一つということだ」 「……?」 疑問を浮かべる一同に対し彼はさらに言葉を紡ぐ。 「つまりだ、我々の目的はアンチ=スパイラルとの交渉。 だが、向こうからしてみれば今のところ我々に協力するだけのメリットが少ないのも事実だ。今現在、我々の手札は天元突破覚醒者ヴィラルという一枚しかない。 交渉が目的であるこちらからしてみれば、例え相手が攻撃に出てきたからといって天元突破覚醒者という札は簡単に切れる札ではないのだ。 故にだ、切れる札が一枚しかないというのであれば札の枚数を増やせば良い」 「つまり……」 「そう、ウルフウッドにはもう少し後になってから試練として会場にいってもらう。 天元突破者が二人、三人と出てくるとあっては、こちらの主たる目的が交渉にあるということ…… そのためならば覚醒者を排除するだけの意志もあるということを見せれば向こうもこちらと交渉しようとするだろう。 むやみに争うだけのメリットはお互いに無いのだからな。そしてわざわざ天元突破覚醒の場を見せたのはそういうことだ。 まあ、あそこまで馬鹿らしい覚醒を果たすものはもう現れはせんだろうが、 アレに近い感情の高ぶりは覚醒のきっかけ、その一つになるかもしれないということだけは頭に入れておいてくれ」 ルルーシュの言葉に今度こそ全員納得した表情を見せる。 「では、全員頼んだぞ」 玉座の間から6つの影が去っていった。 時系列順に読む Back 愛に時間をⅣ Next 始まりは終わりの始まり(後編) 投下順に読む Back 獣人と人(状態表) Next 始まりは終わりの始まり(後編) 283 獣人と人(状態表) ルルーシュ・ランペルージ 284 始まりは終わりの始まり(後編) 283 獣人と人(状態表) ニコラス・D・ウルフウッド 284 始まりは終わりの始まり(後編) 283 獣人と人(状態表) 東方不敗 284 始まりは終わりの始まり(後編) 283 獣人と人(状態表) チミルフ 284 始まりは終わりの始まり(後編) 283 獣人と人(状態表) 不動のグアーム 284 始まりは終わりの始まり(後編) 283 獣人と人(状態表) 流麗のアディーネ 284 始まりは終わりの始まり(後編) 283 獣人と人(状態表) 神速のシトマンドラ 284 始まりは終わりの始まり(後編)
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銃声が連続する。サブマシンガンでリルルが掃射して、上条が打ち消す。 快進撃につながったが、一番の理由はユーに力が戻ったことだ。駆動鎧を停止させ、回復すらやってのける。 「………インキュベーター!勝手な真似を…ッ!あれでは対幻想殺しが意味を成さない」 パァァアアアアアンンンン!と扉が破られ、ヒーローたちが乱入する。 リルルによる掃射が行われるが、フィアンマの背中から生えたもう一つの腕が防ぐ。 「…てめえだけは生かしておけねえな、フィアンマァァあああああああああ!!」 「まあ焦るなよ。俺様の目的は大天使のコントローラー作りだ。成果を見せてやるよ」 「さあ、出撃だぜ、『神の力』」 突如出現する蒼い人型の怪物。背の巨翼が上条たちに振りかかるが、右手で何とか防ぐ。 「ほう。レベルが増しているらしいな」 「……悪いが。球磨川(あいつ)と戦ってから力の感じが違うんだ。ーーー一撃で終わらせてやるよ」 『神の力』最大の一撃が上条を押しつぶしに迫るが、今まで聞いたこともないほどの轟音が響き。 『神の力』は一撃で消失した。 「な……ッ!?貴様…」 「終わりだ、フィアンマ。お前だけは許せねえよ。」 上条のたった一発の拳から、大天使を一撃で倒すほどの力が放たれる。 「ハ、ハハハハハハハッ!やっぱ最高だぜてめえ!」 苦し紛れの第三の腕など意味を成さない。放たれた力はフィアンマを呑み込み、そのまま消し去った。 「何だって……!?防御魔法が消えている!?フィアンマ、まさか…ッ!」 「そのまさかよ、黒幕さん」 IMIウージーが火を噴き、キュゥべえは破裂する。完全に殺した。 リルルは死体を見おろしながら、すがすがしそうに言った。 「終わったわね、何もかも…。」 第二回定時放送(さいしゅうほうそう) 投下順 未来福音 第二回定時放送(さいしゅうほうそう) 時系列順 未来福音 第二回定時放送(さいしゅうほうそう) フィアンマ GAME OVER 第二回定時放送(さいしゅうほうそう) キュゥべえ GAME OVER 負物語(マケモノガタリ)/望語(ノゾミガタリ) 上条当麻 未来福音 負物語(マケモノガタリ)/望語(ノゾミガタリ) ユークリウッド・ヘルサイズ 未来福音 負物語(マケモノガタリ)/望語(ノゾミガタリ) リルル 未来福音
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最早どうすることもできない。 したり顔で出すには今更すぎて、胸に秘めたままではとても正気ではいられない結論を、十数人からなる警官隊を指揮する男は口の中で漏らした。 災害の報を受けて現場に急行した彼らを待ち受けていたのは、これが人間の生活圏なのかと疑いたくなるほど荒廃し、瓦礫や死体すらほとんど残っていないほど徹底的に破壊し尽くされた区画の惨状だった。 これを前に、自分たちは一体何をすればいいのか。そもそも自分たちにできることなどあるのだろうか。そんな単純な判断すらおぼつかず、あまりの衝撃に停止しそうになる思考を、彼は無理やりに奮い立たせる。 事ここに至っては認める他にない。今や、いいやとっくの昔に、この鎌倉は異常な街に成り果てていた。 不審な事件や事故、あるいは不穏な噂というものは、数週間前から存在していた。暴力団の活性化と街中での堂々とした殺人行為、突如として理性を失い隣人を襲うようになる謎の奇病、時代錯誤の合戦場であるかのような凄惨な殺し合いに、多くの行方不明・死亡事故の数々。 それらはどれ一つを取っても常なら大々的なニュースとなるような一大事件であるはずだった。年に一度あれば大騒ぎになるであろうそれらが余りにも立て続けに発生し、警察署内は今まで類を見ない慌ただしさであったことを鮮明に思い出せる。 そう、昨日までの時点でもあり得ない規模の異常事件が発生していたというのに、しかし今日の鎌倉は端的に言って桁が違った。 材木座海岸の港町の一角が、文字通りに根こそぎ吹き飛んだ。 笛田の街そのものが、大規模な地盤崩落により壊滅的な被害に遭った。 鎌倉駅東口方面の繁華街が、爆撃と言ったほうが的確であるほどの火災により多くの人命と共に焼き払われた。 相模湾沖に停泊していた謎の戦艦が二度に渡り砲撃を敢行、稲村ケ崎と江の島電鉄が区画ごと崩壊した。 鎌倉駅西口方面では突如として謎の大破壊が起こりビル群が軒並み倒壊し、大規模レジャー施設である逗子マリーナは戦艦の砲撃と謎の火炎によって瓦礫も残さず消滅。下手人不明の大量殺戮は最早発生件数を数えることすら億劫なほどで、街路はそこかしこが死体と肉片で埋め尽くされている。事件のいくつかを主導したと思しき暴力団元村組に目をつければ、今度はそこまでも爆発事件によって壊滅する始末。 警察行政が把握していないだけで、これ以外にも多くの死亡事故・破壊事故が起きているのだろう。 率直に言おう。この事態は最早警察の手に負える段階を逸脱している。 未だ記憶に新しい先の大震災や大津波による被災地域が如き惨状が、今やこの街のデフォルトと化しているのだ。鎌倉市警が有する現場レベルから指揮レベルまで含む全人員を動員しても、手の施しようがない。最低限、自衛隊への災害派遣要請が必要だった。それすら、今の鎌倉では焼け石に水でしかなかろうが。 そんな、空襲でも受けたかと思えるほどの大災害の中にあって、鎌倉が街としての機能を失わなかったのは、偏に鎌倉新市長の尽力があったればこそであった。 浅野學峯。新進気鋭の政治家にして、元は教育現場において多大な功績を残した才人。現代の偉人と言っても過言ではないという声もよく聞こえる。それは男も同じ思いであった。 浅野は、陳腐な表現をすれば"天才"だった。早急な解決を求められる事件事故の多発、キャパシティオーバーにも程がある人員と時間の不足、各地に分散してしまう人手、終わらぬ作業へ心身の疲弊のケアから自ら現場に立っての指揮に至るまで、常人ではどれ一つ取っても達成できないであろう作業の全てを、彼はマルチタスクの要領でこなし続けていたのだ。 小規模な現場レベルとはいえ人を指揮する立場にある男には、その異常さがよく理解できた。こんなことができてしまう浅野は普通じゃない。最早人間であるのかどうかさえ。 いつもなら尊敬よりも先に恐怖が勝っていただろう。しかし異常事態に直面する今の状況において、彼の存在は何よりも勝る救いの光として男には映った。そして事実、浅野の存在こそが鎌倉の街を崩壊一歩手前の瀬戸際で食いとめていた最大の功労者であったのだ。 浅野學峯は鎌倉の守護神だ。 しかしそんな彼ですら、街を襲う未曽有の災害を前に散ってしまった。 鎌倉市役所が突如謎の大爆発を起こし消滅したという報が入ったのは、つい数分前のことだ。陣頭指揮に当たっていた男は、それを聞いた瞬間に全身の力が虚脱する感覚を覚えた。腰が抜ける、などという現象が実在したことを、男は生まれて初めて自分の体を以て思い知った。 このことはまだ部下たちには伝えていない。伝えたところでどうなるのか。士気を失うだけならいいが、錯乱して暴れまわられては手の施しようもない。そして恐らく、十中八九そうなるであろうと男には予測できた。 絶望に浸るよりは、目の前の任務に集中したほうがよほど救いとなった。 しかし、遂行すべき"人命救助"という任務すら、彼らには達成できそうになかった。 何故か───そもそも生きてる人間が見当たらない。 見渡す限り目の前に広がるのは死体、死体、死体の山。そればかり。焼け焦げて真っ黒になったものから、バラバラになった人体の部品、砕けて赤い粘性の半固形物になった肉塊まで幅広く、そこは死体の展覧会のような有様を晒しているのだった。 遺体の回収どころか、生存者を見つける作業すら追いつきそうにないほどの、大量の死体。鼻を突く死臭は辺りに充満し、嗅覚はとっくの昔に機能を停止している。あまりの凄惨さに耐えきれず嘔吐する隊員の声が、耳に木霊する。 生存者は見つからない。 見つけたとして、果たして自分たちに何ができるというのか。 警察と同じように病院のキャパシティもまたオーバーしているだろう。いや、そもそも病院は午前の段階で既に消し飛ばされていたか? その記憶すら曖昧だ。 絶望と諦観が、心を支配しかける。 隊員たちの悲鳴すら、どこか遠い世界の出来事のようだった。 ───地獄とは、きっとこのようなものを言うんだろう。 そんな益体もつかない思考が、脳裏に掠めた。 我ながら笑える冗談だと、心の中だけで男は笑った。 ───しかし最も笑うしかなかったのは、この惨状は地獄の前兆ですらなかったという事実を、この後すぐ思い知らされることになるということだった。 ▼ ▼ ▼ 突然、鎌倉市内全域、街の至るところで、ガラスを掻き鳴らすかのような甲高い音が鳴り響いた。 程なくして、家々の窓に明かりが灯り、街全体が、人々のざわめきに満たされていく。 ───信じがたいことだが、これだけの惨状に塗れてもなお、一切の被害を受けていない地域というのもまた存在していた。 地震や台風のように一定範囲全体をくまなく破壊する災害とは違い、鎌倉を襲ったのは散発的な人災だ。数多の爆発・破壊・倒壊・地盤崩落を招いても、網の目を潜るように無傷で済んだ区画は、確かに存在するのだ。 そして、そんな人々は決して少なくはなかったし、彼らは共通して危機感というものが薄かった。直接被災した者とは対照的なまでに。 そんな彼らの多くは、突如鳴り響いた音に何事かと反応を示す。 眠たい目をこすりながら窓を開け、音の発生源を探す者。 外套を着こみながら家を飛び出し、何も起こってないのに気付いて舌打ちをする者。 反応は様々だったが、人々は一様に甲高い音を掻き鳴らす夜空に不審のまなざしを向け、静かに事の成り行きを見守った。 金切音は、始まった時と同じように唐突に途切れた。 人々は安堵の溜息をついた。 だが次の瞬間、人々の見上げる夜空そのものが、鏡を割ったかのように巨大な亀裂を刻み込んだ。 ▼ ▼ ▼ 街に住まう生存者の全てが、一様に"それ"を見上げた。 文字通りの天変地異が巻き起こってから優に一分。人々の驚愕が徐々に不安に取って代わり始めた頃、それは何の前触れもなく始まった。 月明かりに照らされた亀裂から、小さな何かが這い出るように飛んできた。 街灯に群がる蠅や羽虫を想起するそれは、見る見るうちに満月の白を黒い影で塗りつぶし、本当に昆虫の群れであるかのように爆発的にその数を増していった。 呆然と見上げる人々の前で、黒蠅の群れは規則正しく煽動し、やがて徐々に大きくなっていった。 徐々に輪郭を大きくする黒い影。それが巨大化しているのではなく"近づいている"ということに気付く者が現れ出したのは、一体いつのタイミングであったのか。 あ、と誰かが声を上げた。 次の瞬間、声を上げた誰かは掻き消えるようにその場からいなくなった。 あ、と隣に立つ女が、呆けた声を上げる。 その女もまた、次の瞬間には最初からそこにいなかったかのように掻き消えた。 ばしゃり、と水をぶちまけたような音が響いた。 声もなく事態を見守っていた男は、自分の顔にかかったそれを、手で拭ってみた。 嫌に暖かく、"ぬるり"と滑るそれ。 口の中にも少し入って、口中に鉄の味が広がる。 まさかと一瞬考えて、恐る恐る振り返る。 ふと後ろを見上げてみれば、そこには何かを咀嚼するかのような音と共に、5mくらいの何かが浮遊していた。 寸胴の、節のない瓢箪のような形の、何か。 それは前方の顔の部分にあたる箇所に付いた巨大な口腔で、しきりに何かを咀嚼し、噛み砕いていた。 それが一体何であるのか、見えないはずなのに男には手に取るように分かってしまった。 "何か"の意識が、こちらに向く。 噛み砕く動作をやめて、昆虫のような無機質さで、こちらを見る。 月光を背にしたそれの口元に見えるのは、ピンク色の肉塊。 小さな悲鳴が上がった。 悲鳴は更なる悲鳴の連鎖を生み、瞬く間に辺り一帯へと広がった。 一人の男が、周囲の人間を突き飛ばし、どこかへ走り出した。 突き飛ばされた女は、血相を変えてその後を追った。 どこかへ、ここではない安全などこかへ。 突き飛ばされた子供が、路傍にうずくまって泣き叫ぶ。 タイルの継ぎ目に足を取られた老人が、人の波に踏まれ、蹴られ、襤褸屑のようになって吐き出される。 最早理性を失った人々は、目を血走らせ、先を争って走り出す。 巨大な"何か"は、そんな人の群れに頭を突っ込んで、千切れ飛んだ肉片が辺りに降り注ぐ。 新たな悲鳴が上がる。 "何か"は無造作に口を開き、歯に付着した汚濁を吐き捨てると、再びその照準を人々に向けた。 そして遠く空の上では、数えるのも億劫なほど大量の"何か"たちが、地上を目指して全速力で降下し始めた。 ───地獄が、始まった。
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――その日、地球は終わりを告げる―― ブラックエンペラーガンダムはこの世を破壊と殺戮に陥れた悪魔である。 核戦争が発生し、人々は焼かれ、地球は焦がされ、残る大量の粉塵が太陽を覆い尽くした。 俗に言う″核の冬″が訪れたのだ。 ブラックエンペラーガンダムの搭乗者、この世を地獄に変えた張本人―― ブラックエンペラーウジサトは地球を見下ろし、生き残った人類は彼を拝む事となる。 ツインテールの風貌を備えた中肉中背の中年はまさに異形、 常に全裸で片手にはカメラを携えている。 彼を形容するなら″変態″の二文字が相応しい。 彼は生き残った人類に開口一番言い放つ。 「あれれー幼女のオシッコが染みたパンツがまだ届いてないナリ?」 絶望が人類を襲った。 戻る
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「本当に、あんなことで死ぬなんて………未だに、信じられません……」 「………ギャグの神も、死には勝てないんだよ」 タルクとS×Hがそう呟いた。今彼らは、葬儀の準備をしている。 執政・刻生・F・悠也の葬儀である。 あの後アフロになって出てくると思われた刻生は、全く別のベクトルの姿で現れた。 黒く焦げた、物言わぬ姿となって。 王城を壊した元凶ではあったが、その実誰からも頼りにされていた彼。 それだけに、全員が国葬にしようと提案したのだった。 王国公開講堂は葬儀の用意をする人々が走り回り、騒然たる様子であった。 そんな吏族達や職人や神官達を、既に築かれた祭壇の上の方に飾られた額の中からニカッと笑った刻生・F・悠也が見下ろしていた。 その中で。葬儀会場設営の指揮をしていたtactyは、ふと摂政SOUが祭壇の前に立ち、 遺影を見上げているのを見つけた。喪服である。 「『俺は女性の膝の上でしか死なん!』って言っていたくせに…この…大嘘つきめ…」 そう摂政が呟くのを聞いた。がやがやと煩かったが、tactyははっきりとそう聞こえた。 「……」 だが、次の言葉は聞こえなかった。口は動いたが、声は聞こえなかったのだった。 そして摂政SOUは立ち去った。つかつかと彼は歩いて行く。講堂を、出た。 聞かれたくない言葉か。とtactyは考えた。それから、自分も摂政の真似をして遺影の前に立つ。 葬儀の為に吏族になったわけではないのだが。そう呟いた。刻生は笑っている。 少し奥歯を噛んで、葬儀の準備に戻った。 翌日、急な出来事にもかかわらず、国葬はすぐに行われた。 多くの参列者が席を埋め尽くし、それだけで彼が好かれていたことを証明した。 司会進行のamurに呼ばれ、たくまが弔辞を述べる。 「あんな、事故で死んでしまうとは思っても居なかったからあんまりいい言葉は言えない。 ただ、一つだけ言えることがある 今まで、私を支えてくれたことに最大の感謝を。 そして、どうか安らかに」 たくまが祭壇から離れる。席から嗚咽が聞こえ始めた。 静かに、amurが次に弔辞を述べる人間を呼んだ。 呼ばれた者一人一人が、言葉を選びながら静かに悲しみを重ねてゆく。 特に親交の深かった代表9名が弔辞を述べたところで、誰かが席を立った。 次へ進行しようとしていたamurも含め、全員がその人物を見る。 刻生の下宿先に住んでいた少年、リックだった。 顔は既に涙でぐしゃぐしゃになっており、肩を何度も震わせながら嗚咽を堪えていた。 両親がとめるのも聞かず、祭壇へと駆けて行く。 「なんでいなくなっちゃたんだよー!」 棺に取り付き、何度も叩きながら泣き叫ぶ。 止めようとする黒服たちを、たくまが制した。 「むてきな、ひっく、せいぎのみかたはらっていっれらやないかー!」 もはや言葉になっていないが、棺を叩きつづける。 ばかーと言ってるようにも聞こえる。 それを聞いた人がすすり泣く声も加わり、泣き声のオーケストラとなっていた。 オーケストラはリックが泣き止んで、両親が連れ戻しに行くまで続いた。 落ち着いた後、次へと進もうとするamurの声も、かすかに震えていた。 それ以降、式は滞りなく進んだ。 あまりの悲しみに、滞りなく進むしかなかったといってもいい。 式の最後では多くの人に送られて、刻生は再び火の中に包まれて灰となり、 その灰は国王をはじめとする人々によって海に撒かれ、刻生の肉体は王国から消え去った。 ここにも参加していたリックを見て、ニーズホッグが苦い顔をする。 「嘘をつくってのは、大変だな」 「……めったなことは、言っちゃいけませんよ」 「分かってるが………やはり、辛いものです」 Wyrdも苦い顔で相槌を打つ。 ニーズホッグは忌々しげに自らの喪服を見ると、舌打ちをした。 「こんなもの、何の意味も無いというのに」 続く
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kotokoDS・かおりん・気えぇぇ 目を醒まし、顔をあげると……姉さんの顔が思いのほか近くで映った。 「よかった……起きなかったから心配したのよ」 姉さんは安堵の表情を浮かべていた。どれくらい眠っていたのだろうか? 「姉さん……ここは……?」 ざわざわと耳障りな声が、半ば朦朧としている僕の意識をゆさぶる。 瞼をしばたいてあたりを見渡すが、部屋はいやに薄暗くて遠くの様子なんて分かる訳もない。 でも、人の気配はする。 時折聞こえてくる声の中には聞き覚えのあるものもある。 思い当たることはひとつ。 彼らはおそらく――オフ会で一緒だった人達ではないだろうか? オフ会といえば僕達は、バスで開催地であるペンションに向かっていた筈なのに…… 「姉さん……?」 不安げに姉さんの方を見る。でも、こう暗いと姉さんの顔もよく見えない。 携帯をライト代わりにしようと思い、ポケットを探るが 「……あれ?」 携帯と思しきものは見つからない。カバンの中だろうか? しかしそのカバンも手元にはない。一切のものが奪われた状態。 急に僕の中で嫌な予感が湧き上がってくる。 突然、光が灯る。天井に設けられた照明からの光だ。 部屋には想像以上に大勢の人がいる。どれも見覚えのある顔ばかりで、レニエルやシャドーの姿もある。 僕が思わず声をかけようとしたその時――あたりで急にどよめきが起こった。 騒ぎの中心となっている所に耳を傾けると、首輪がどうだとか聞こえてくる。 ――首輪? 僕はそっと首元に指を触れた――冷たい。 その無機質な冷たさは人肌から伝わってくるものではない。きっと、別の何か…… ハッと姉さんの方を見る。その首には……あの冷たさの正体であろう首輪が巻きついていていた。 姉さんだけじゃない。レニエル達にも、いや、この会場にいる人達全員にも。 「――kotoko、落ち着いて」 と、僕の慌て具合を見透かしたのだろうか、姉さんが僕の肩にそっと手を置く。 「姉さん……」 「大丈夫。何も、悪いことなんて起きないから……」 やっぱり姉さんは優しくて、強い。こんな状況でも僕のことを気にかけてくれるなんて。 「……姉さん」 ありがとう、と言おうとしたその時だった。 「ようこそ、福田住民の諸君」 その声がした瞬間、周囲の視線は声の方向へといっせいに向けられる。 部屋の真ん前にある、一段高くなった部分…… つまり壇上に、カラスのように真っ黒なスーツを着た男が立っていた。 男の気配なんて感じられなかった。幽霊のように、あたかも突然その場に現れたかのような―― 「お前達は、我々の主催するゲームの参加者に選ばれた」 ――ゲームだって? 「手短に話そう」 スーツの男が僕達を見据えた。 「お前達にはこれから、殺し合いをしてもらう!」 しん、と会場が息苦しいほどの沈黙で包まれた。 それはあっけに取られたことからくる沈黙。誰もが、男の言葉を飲み込むのに時間を必要としている。 「――ふざけるな!」 と、僕の後ろから怒号に近いような声がした。 みるからに気の立った様子の男が人ごみを掻き分け、つかつかと壇上へ向かっていく 「いったいなんなんだ……俺達はオフ会の途中だったんだぞ!こんな冗談あるかっ!」 「オフ会か……」 スーツの男はくっくと笑いを漏らした。 「そのオフ会というのも、我々の仕組んだイベントの一環である……としたら?」 「なっ……?」 「理解してもらう必要はない。君はここで死ぬのだからね」 ――死ぬ? 「ふざけたこと――」 その言葉を遮るように、ピピピピピ……と、彼の首輪から電子音が発せられた。 いつの間にか、スーツの男の手にはリモコンのようなものが握られていた。 既にスイッチが押されているのが見て取れる。 「え……おい、何なんだよこの音――」 男が首に手をあてた。それに呼応するように電子音が急に止まったかと思いきや ボン、と膨らみすぎた風船のように首輪が弾けた。 どすん、と何かが倒れる音がした。 その方向から、真っ赤なラインを引きながらころころと僕の足元に何かが転がってくる。 顎から下が引き離された、男の生首。 それは暫く唇と瞼をぴくぴくと動かしたかと思いきや、虚ろな目でこちらを見た。 僕の周りでひとしきりの悲鳴があがったあと、姉さんを除いた皆が後ずさっていく。 僕は動けないでいる。 体が凍りついているんだ。比喩表現などではない感覚が、僕の全身を縛っているのが分かる。 「あ……」 「kotoko!」 「あ……あああ……」 ただ動くのは口だけだった。困ったことに、それは今にも叫びだしそうで―― 「ダメ!ここで取り乱したら……!」 姉さんは懇願の声を必死に投げかけてくるのが分かる。でもそれは、僕の両耳を空しく通り過ぎていく。 今にも悲鳴が溢れ出しそうだと思ったその時、姉さんの手が僕の口を覆った。 そのままキッと鋭い視線をスーツの男に浴びせる。 怒りも悲しみも混淆した、この会場にいる人達全員の気持ちをこめたような視線だ。 「もうやめて……もうやめてよ!」 こんなに力強い声を出せるんだなと、改めて感心の念を覚える。 「今すぐ私達を解放して……私達が殺し合いなんて、できる筈が――!」 そこで姉さんの口はぴたりと止まってしまった。僕や周囲の期待をよそに。 姉さんの視線の先には、スーツの男に加えて新たに二人―― 紙袋を抱えた男と、派手な服装に身を包んだ男がいた。 「これで全員だ」 スーツの男が派手な男に目配りした。 それに無言で頷いた派手男が一歩前に出て、僕らを嘲笑うような目つきで見た。 その直後、僕らめがけて腕を振る。ただ軽く振っただけの動作。 それに少し遅れてひゅん、と風を切る音がした。 何かが 僕の目の前で巨大化した――かと思いきや―― ずぶり、と何かを抉る音がした。 一瞬だけ閉じていた目を開ける。確かに、僕は生きていた。 レニエル達が青ざめた顔で僕を見ている。まさか、僕は生き返ったんじゃ? そんなことを思った僕のほうへと誰かが倒れこむ。 それは―― 姉さんだった。 胸に一本、心臓に近い位置に一本、細くも先鋭なナイフが直立している。 姉さんは力なく僕のほうを見て……呻くように体を震わせ、動かなくなった。 その瞳孔は僕をしっかり見ていて、でもどこまでも虚ろで―― あの生首の目と、姉さんの目が重なった。 「うあ……あああ……うぁあああああああ――!」 * * * 「ルールの説明に入ろう」 スーツの男が壇上に手を置き、言葉を紡ぐ。 「ルールは簡単。お前達にはこの島で最後のひとりになるまで殺し合いをしてもらう。 周知の事実だとは思うが、その首輪は我々の手で爆発させることができる。 一日間での死者がゼロ人だった場合、全員の首輪を爆破する。 他にも無理に外そうとしたり、また指定された『禁止エリア』に立ち入ったりすると 爆発する。 お前達全員に支給品を配る。中身は共通の支給品として、三日分の食料と水、地図、 参加者名簿。そして最大三個までの道具だ。 銃やナイフといった武器が入っていることもあれば、ハズレのようなものもある。 その時は相手から奪えばいいだろう……また微量ではあるが、我々も島に武器になる ようなものを用意していることを覚えてほしい。 六時間ごとに放送を行う。死亡者の発表や先程も言った『禁止エリア』の指定。 他にも補足や追加ルールの説明をすることもある。怠らずに聞くことだ ゲームの説明は以上だが……」 と、そこに派手な男が割り込んできた。 「優勝者はもちろん本土に帰してやるから安心しな。 それとひとつだけ願いを叶えてやるよ。どんな願いだっていい……」 派手な男はまるで役者のように大げさに手を広げた。 「大金持ちになりたいとか、名誉を得たいとか、そんなつまらない願いでも構わないよ。 あとは……そうだな、死んだ人を生き返らせるとかね! でもよく考えることだね。叶えられる願いはひとつだけ。 ・ ・ ・ それに……どうあがいても、願いを叶えられるのはたったひとりだけだから……」 派手な男が笑った。それは、自分が人の運命を握っているという恍惚から来た笑い。 ルール説明もろくに聞かず、僕はずっと考え事をしていた。 殺してやる―― 絶対に、殺してやる 殺してやる、殺してやる、殺してやる―― ――それは考え事というよりは、一種の狂気の世界での呟きだったが。 ふいに先程の男達の言葉が頭の中で蘇った。 (ひとつだけ願いを叶える――) (どんな願いだっていい――) (死んだ人を生き返らせることもできる――) 何度も反芻されるその言葉が、僕の頭の中にしっかりと焼きこまれていく。 鼻腔と喉の奥に、何かつかえるような臭いが差し込んでくる。 僕は糸を切られた人形のように膝を折り、うつぶせに倒れこむ。 殺戮の宴が、幕を開ける。 <気えぇぇ‐‐死亡> <かおりん‐‐死亡> <バトル・ナオトヤル‐‐開始>